コーパル(コパール) (Copal)
C4OH64O4
マダガスカル
琥珀は松柏類(松や杉など)の樹液が化石となったもので、鉱物ではない。2億5000万年前から6500万年前までの中生代に形成された琥珀も存在している。例えば千葉県の銚子では中生代白亜紀の地層から琥珀が産する。
一方、数万年前ぐらいに樹液が化石となったものは琥珀と区別して、コーパルと呼ばれている。
これは少し難しい話になってしまうが、天然樹脂の中には現存樹脂と化石樹脂という分類があり、現存樹脂は生きている樹木から採取した樹脂であり、化石樹脂はコーパルや琥珀などに代表される、主に地中に埋まっている過去の樹木から採取されたものである(一部のコーパルは生きている樹木から採取される)。
コーパルはアメ程度の硬さであるが、琥珀は非常に硬い(硬度は2.5〜3.0)。
琥珀とコーパルはしばしば混同されて扱われているので注意したい。
標本用として手に入る物のほとんどが虫入りであり、これにも左側に何か入っている。

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