コニカルコ石 (Conichalcite)
CaCu(AsO4)OH
Mina Ojuela Mapimi Durango, メキシコ
それぞれ別の標本を撮影している。右の標本では緑色でビロードのような外見をした鉱物が本鉱で、やや白っぽい石膏の結晶も付いている。左の標本の方がビロード感がわかりやすい。
コニカルコ石は銅鉱床の上部に空気や雨水などによって酸化された部分(酸化帯・銅の二次富鉱帯になる場合がある)に岩の割れ目や、褐鉄鉱の隙間にできる事が多く、この標本も褐鉄鉱が母岩になっている。
国内では山口県秋吉台の近くの喜多平(きたびら)鉱山で良品が多産した。
下の長登鉱山のすぐ近くではあるが、露天掘り跡の大きく凹んだところは廃棄物処理場となっているらしく、現在は採集はできないらしいが、鉱山跡脇から近年良品を手に入れたという情報もあり産地としては現役であるとした方がいいのかもしれない。

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