クリントン石 (Clintonite)
CaMg2AlAl3SiO10(OH)2
埼玉県秩父鉱山
出合の河原から大黒鉱床を左に見て、右に道をとって先に進んでいくとトンネルがあり、その先が秩父鉱山の中心地があったところで、すでに朽ち始めている鉱山施設などまだ残されている。もう金属鉱物の採掘は行われていないが、大量にある石灰岩をセメントの原料として採掘している。そこを超えて少し行くと石灰沢と呼ばれるところになり、ここではたくさんのスカルンが存在するという。わたし自身は大黒まで行ったことはあるがそこから先はないのでどういうところか一度行ってみたい気がすごくするが、前に大黒まで行ったときはトンネルの手前で引き返してしまった。なんか怖かったのよトンネルが…
クリントン石は薄い空色の六角形板状の鉱物で、右の拡大写真の方でよくわかると思う。高温型スカルンに伴うことが多くマグネシウムの存在が欠かせないが、同じ高温スカルンでも岡山県布賀には存在しない。マグネシウム分のせいだと言われている。かつてはザンソフィライト(Xanthophyllite)とも呼ばれていた。
クリントンというと女性初のアメリカ大統領になる可能性のあった人物ではあるが、その方とは全く無関係なアメリカの政治家 De Witt Clinton (1769-1828) にちなんでいる。無関係でもないか。ちなみにオバマ氏の方は小浜市が市をあげて応援しているらしいと聞く。こっちの方が全然関係ないか。

HOME