辰砂(しんしゃ) (Cinnabar)
HgS
貴州省万山 中国
母岩は方解石。写真で見るとかなり立派な結晶に見えるが、実は小さい。この写真もほかの鉱物の写真同様半分以下に縮小しているので写真の大きさはかなりのものなので何かうまく使えないかなぁと思っている。
中国は辰砂の豊富なところで、立派な結晶はだいたいここから供給されている。しかしここからあの水銀が採れるのだから何とも不思議である。
中国産のこの辰砂の標本にはかなり接着品が出回っていたという報告があり、注意を促している。鉱物に限らず玩具類、食品、知的財産に至るまでどうもこの国の製品の評判は良くないが、今年はオリンピックと言うこともあり、またそんなときに合わせて(っていうかこれがチャンスだったんだろう)暴動が相次いだから、難しい舵取りをしなくてはならない政局に陥っている大国をさらに揺さぶるように聖火リレー妨害なども相次いでいて、アメリカでは最初の女性聖火ランナーが消えて突然別のところから別の男性で聖火リレーが始まるような安全対策をするという、文にするともう訳わかんない事態になっている一番の責任は、この国の体制にあるのだろうと思う。
共産主義というのは貧民の元の平等という結果を嘗てソビエト連邦などで露わにしたし、ここでも同じだったが、地下資源や安い人件費、国内の巨大な需要などの要因から経済成長の著しい今のこの国に、次に起こるのはおそらくはバブルの崩壊になるだろうと予測しよう。そうなると一気に奈落の底に突き落とされるわけで。再びアヘン戦争のときような事態になるかもしれない可能性は十分にあるといってもいいと思う。
どっかの国のどっかの政党も似たようなもんだ。嫌だなあたしゃ嘘つきは。

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