辰砂(しんしゃ) (Cinnabar)
HgS
湖南省懐化Hunhuang 中国
 
水銀の硫化鉱物で、色から赤チンを連想される方もいらっしゃるのではないだろうか。
辰砂は、中国の辰州(現在の湖南省)からとれたので辰砂と呼ばれるようになった。
水銀に関係する地名には「にゅう」という文字を使うことが多いが、伊勢に近い勢和村丹生「にう」という所など、産地に使われることもある。
また、日本では中央構造線沿いに産地が分布しているが、中央構造線より内側(日本海側、内帯と呼ぶ)と外側(太平洋側、外帯と呼ぶ)では鉱物種の組合せに違いがあり、両方分布する勢和村ではその違いを見ることが出来る。
内帯のものは鶏冠石を伴う。
無色透明の鉱物は水晶。白い鉱物はドロマイト。

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