金緑石(クリソベリル) (Chrysoberyl)
BeAl2O4
Teofilo Otani, MG.ブラジル
非常に高価な宝石の中に、アレキサンドライトとキャッツアイがあるのはご存じだろう。この二つの宝石は、共にこのクリソベリルの変種である。
クロムを含むために昼光下では緑色を、白熱灯下では赤色を示すものをアレキサンドライト、微少の針状インクルージョンを含むために、カボションカットした時に一条の光を示すものをキャッツアイという。
アレキサンドライトの発色には個性があり一様ではないので、購入時にちゃんと好みの色に変化するか確かめてから買った方がいい。ちゃんとしたお店なら確認させてもらえるはずだ。
キャッツアイは、この石特有のものではなく、同様のインクルージョン形態であればどの石でもキャッツアイ効果(シャトーヤンシー)を示すが、キャッツアイといえば100%この石である。
この標本はそういう特殊なものではなく、従ってそれほど高価ではないが、双晶をしている様子をよく現しているもの。
国内には福島県石川地方で報告されている。

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