錫石(Cassiterlite)
SnO2
都成、雲南省 中国
標本の横幅は8.5cm。全体が錫石である。
産地については、実は、これを購入したときに中国のショップの方と英語で交渉をし、かなり値段を安くしてもらったのであるが、ラベルとか全然付いてなかったのでついでにお願いしてその場でラベルを書いてもらった、そのラベルに書かれていた産地である。そして当然中国の漢字で書いてあるから「成」の字は本当に「成」でいいのか実は不安である。というのもどう見ても「犬」と「丈」のあいのこみたいな字になっていてこれは読めない。産地を発音してもらったが中国語だしねぇ…。毛沢東が文化大革命をした後漢字は簡略化されかなり整理された感じになっているので、元の漢字を知るのはかえって一苦労と言うところかもしれない。もっともわたしが漢字を一番の苦手とするためかもしれないが、実際漢字を思い出しながら日本語でメモをとるより、その場で英訳して(訳に時間はかからない)英語でメモをとってしまった方が早いもので…ひらがなだけでかくてもあるが、こんなかんじでよみにくい。
この錫石は写真では良くわからなくなってしまったが金属鉱物としては珍しく透明である。透明になる金属鉱物は亜鉛や鉛の鉱物もあるが、えてして重たい特徴がある。これもかなりずっしりくる標本である。
錫石の標本としては黒色〜褐色のガラス光沢の強いボリビア産の標本が多く出ているが、比較的高価である。それよりもかなり大きく値段は同程度(しかも3割以上まけてもらった)ので、そういうところがこの標本について回る思い出となってしまった。貧乏…

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