黒雲母 (Biotite)
K(Mg,Fe2+)3(Al,Fe3+)Si3O10(OH,F)2
山梨県乙女鉱山
乙女鉱山にあるペグマタイトの一部。黒雲母はあまり発達せず何とか結晶面が見える程度。もっとも、乙女鉱山で黒雲母の標本を採集するのはわたしぐらいだろう。おそらく誰も目にしないよ…
主要な造岩鉱物のうち有色鉱物としてはもっとも珪酸分の多いもの。花崗岩にはこれが普通に含まれているので目にすることが多いと思うが、角閃石との間で流動的に量が変わり、黒雲母が多い方を花崗閃緑岩、角閃石の多い方を石英閃緑岩と呼んで区別している。花崗閃緑岩は花崗岩の方に、石英閃緑岩は閃緑岩の方に分類される。
これは6角形の柱状結晶を作ることが多く、風化すると劈開の間に水分が入る。これを焼くと水分が蒸発するときに体積が増してにょろにょろと柱が伸びる様子から蛭石と呼んでいる。蛭石の方はバーミキュライトという名で園芸店で売られている。

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