ベニト石 (Benitoite)
BaTiSi3O9
San Benito. California U.S.A
ベニト石は、日本では翡翠で有名な新潟県青海にも少しだけ発見されている。
この標本はこの鉱物の名の由来にもなったサンベニートのもので、今出ている標本はほぼ全てがここの産出である。
青色はチタンに由来すると考えられている。
多色性があり、見る角度によって無色から青に変化する。
白色固まり状のソーダ沸石の上に3角形に近い結晶が入っている。これは酸でソーダ沸石を溶かして結晶を浮き立たせてあるもの。
ここは既に閉山していて、世界で唯一のこの標本の供給地だっただけに、ベニト石の標本の値段が高くなって来ている。同時にショップにあまり入らなくなってきた。
これからはコレクターから収蔵品が放出されるか、新たな産地が見つかるまで、お目にかかれなくなってしまうのかもしれない。

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