バビントン石 (Babingtonite)
Ca2(Fe2+,Mn)Fe3+Si5O14(OH)
山梨県岩欠
ここはぶどう石の産地として有名だが、既に絶産状態のようだ。また道路を広くする工事があれば出てくるだろう。
これを見つけたところは全くの偶然だと考えた方がいいのか、それとも鉱物に呼ばれたと考えた方が良いのか。
テレビの旅行番組を見ていると、ちょうど管理釣り堀の「やまめの里」が紹介されていて(旅人は車だん吉さん)、家族で見に行ってみようか、それほど遠くないしということになり、でもうちは釣りはしないので単にヤマメが見たかっただけなのだが、行ってみたらヤマメって高価…。がっかりしながら県道に戻る途中でなぜかぶどう石を発見。全てはそこから始まった。詳しくはぶどう石の方を。
バビントン石はその時ついでに見つかったという程度。あともう一つ標本を持っているが、母岩の大きさに比べて結晶が少ないのでこちらを掲載した。
バビントン石は真っ黒でガラス光沢のある光をよく反射する鉱物で結晶は小さい。標本の横幅は4cm。一部拡大してみたが細かい結晶の集合なので形そのものは良くわからないかもしれない。とにかく小さい物なので。
この標本にもわずかにぶどう石が付いている。国内の産地はそれほど多くはない。
バビントン石はスカルンでも見られるが、広域変成鉄・マンガン鉱床でも見られ、こちらはマンガンの多いマンガンバビントン石といわれる。

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