藍銅鉱(アズライト) (Azurite)
Cu3(CO3)2(OH)2
Morenci Pit Copper Mountain Morenci Arizona U.S.A
珪孔雀石上にボール状で産出した藍銅鉱。藍銅鉱らしさはちょっと欠けているところの色から伺えるが、それがないとさっぱり藍銅鉱とはわからない。
アリゾナも銅鉱山の多いところだ。ここはもっぱら斑岩銅鉱床(ポーフィリー銅鉱床)を露天掘りしたところだ。斑岩銅鉱床は貫入岩体である斑岩に網の目のように入り込んだ熱水によって作られた銅鉱床で、斑岩の上部に変質岩を伴って鉱床が発達している特徴があり、それほど高品質ではないが地上からがんがん掘っていけるのでコストがかからない。それ故に巨大なダンプカーなど螺旋状に降りていけるような感じで巨大な擂り鉢状の穴を作っていく。元々雨の極端に少ない場所だけに中に水が溜まる心配もなく、従って鉱石を掘り尽くした後は巨大なクレーターが出現することになる。
跡地の利用は特に考えられていないようだが、不自然な地形を残すことになり、問題視されていると聞く。

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