緑閃石(アクチノ閃石) (Actinolite)
Ca2(Mg,Fe)5(Si8O22)(OH)2
愛媛県五良津山
比較的濃い緑色で透明なこの鉱物は、しばしば顕微鏡的なサイズの繊維状結晶が絡み合って緻密な塊を作る。これを軟玉(ネフライト)といい、各地で翡翠(硬玉・ひすい輝石)の代わりに翡翠として加工されたりしているが、別の鉱物である。ひすい輝石と比べると暗い感じがする。
アクチノ閃石は広域変成岩中に多く、国内では三婆川変成帯に見つかることが多い。結晶の小さいものならば丹沢でも見つけられる。陽起石と呼ばれることもある。
上の写真の標本は国内では有名な産地のものであるが、具体的な産出場所というものが特定されておらず、関川の河原で探すと見つけられるそうだ。

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