小さな自然
結婚し、子供が出来た途端、撮影機会が激減した。愛娘を抱いて散歩するのが、自然と触れられる唯一の時間になってしまった。
雨上がりの午後、くもの巣に、雨粒が止まっていた。蒸発までの、数時間、だれにも見つかることなく、輝く宝石。
しかし、生後間もない、娘は、そんなことには関係なく、座り込んで動かないで、カメラを構える父に、退屈そうだった。