撮影試行錯誤
 ポジかネガか?

  ポジフィルムは色鮮やかで、黒の締まりが良く、写真が際立ちます。ただし、その鋭い切れ味の代償として、シビアな条件を求められ、僅かな失敗が写真を台無しにします。

ネガとポジ
 フィルムカメラにいれるカラーフィルムの種類は、大きく分けて、ネガフィルムとポジフィルムに分かれます。ネガは多くの人に親しまれている、現像すると、濃いオレンジっぽいフィルムです。一方、ポジは、スライド映写機用のフィルムで、そのままの見たままの色が記録されています。フィルムといえば、一般にネガフィルムですが、多くの愛好家はポジフィルムを使っています。私もはじめの頃はネガフィルムを使っていましたが、ほどなくしてポジフィルムに切り替えました。

なぜポジフィルムなのでしょうか?
 ネガフィルムはプリント時に、プリントする人により、濃度や色が変わってしまいます。これはプリントの濃度や色は、プリントする人の主観で決められてしまうからです。ですから、「この写真は、意図的に明るくした」という時も、プリントする人が適切と思う明るさにプリントされてしまうのです。これは、露出を多少失敗した写真でもプリントする人の技術で救えるという利点がありますので、一概に悪いとはいえないのですが、微妙な光加減を追求するには向きません。ですから、趣味の分野ではポジを使用することになります。ポジフィルムはフィルム自体にオリジナルの色や濃度が刻まれています。プリント時も、このポジフィルムにできる限り忠実にプリントされます。

デジタル化で広がる選択肢
 しかし、最近では、ネガも使えるのではないか?と考え始めています。それは、デジタル技術の発達により、家庭でスキャン、レタッチ、プリントができるようになって来ているからです。つまり写真屋さんまかせになっていたネガの欠点は解消されてきています。家庭でプリントするという前提に立てば、ポジフィルムとネガフィルムは好みで選べるのではないかと思っています。

ポジフィルムと、ネガフィルムの描写の違い
 ポジは色鮮やかで黒に締まりがあります。色、明暗とも強調される傾向があります。一方ネガはやわらかいトーンで、明暗差も穏やかです。ポジでは再現しきれない明暗差を一枚の写真に写すこともできます。
 車に例えるとポジフィルムは、スポーティーなマニュアル車です。路面の振動が伝わりやすく、シビアなアクセル、ハンドル操作を求められますが、条件さえ整えば最高の走りが楽しめます。一方ネガは、悪路でもスムーズな走りができるRVのオートマ車です。
 好みと、目的により、ネガフィルム、ポジフィルムを使い分けるのが正しい使い方だと思います。

趣味としての私の選択
 趣味の分野での私は、やはり、失敗という代償があっても、「条件がそろった時の最高の写り」こそが、写真の趣味の醍醐味だと思っていますので、やはり、ポジフィルムを使います。
 ただし、趣味を離れて結婚式の披露宴を撮るような場合は、「ポジは人物がきつく写る」ことと、「最高の結果より、失敗しないこと」を求められるため、ネガを使用します。