最終更新日:2025/06/25
アウフタクトが見えるメトロノーム・アプリ
「Auftakt(アウフタクト)」
「Auftakt(アウフタクト)」は、音ではなく、放物運動で拍やテンポを指示するメトロノーム・アプリです。
オーケストラや合奏では、指揮者の予備拍(上げ拍、アウフタクト、Auftakt、アップビート)を見て、次の拍点やテンポを把握します。
それにちなんで「Auftakt(アウフタクト)」と名付けました。
本サイトでは、以下の各バージョンのダウンロードファイルの提供や説明を行っています。
汎用ブラウザ版
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Auftakt5(アウフタクト5)
Google Chrome、Microsoft Edgeなど、
最近のブラウザ上で動作するバージョンです。
パソコン、スマートフォン、タブレットなど、機種や画面の向きを問わず
使うことができます。スマートフォンなどインターネットに接続した環境で使用します。通信量はアプリを開くときのごくわずかな量です。
2025年6月にプログラムを全面的に見直し、正確で安定した動作を実現し、練習に役立つ機能を追加しました。 |
Windows版
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アウフタクト3
Windows7以降の、Windowsパソコン用のアプリです。分割振り、変拍子にも対応しています。他に、多機能版、シンプル版があります。
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- シンプル版の「アウフタクト」は2004.10.12 窓の杜の「 今日のお気に入り
」で紹介されました
「アウフタクト」のコンセプトなど
通常のメトロノームが音でテンポを指示するのに対し、「アウフタクト」は、指揮者のように、視覚的な動きでテンポを指示するメトロノームです。
動作時には画面に自然落下の法則に基づいて運動(放物運動)するマークが表示されます。この動きは、原理的には一拍前の跳ね上げの速度で次の拍のタイミングが予測できるものです。つまり、指揮でいうところのアウフタクトを感じることでテンポが把握できることになります。
(通常の)音のメトロノームと比べると、以下の利点が考えられます。
- アウフタクトを感じることができるので、テンポの感覚がつかみやすい。特にゆっくりしたテンポで顕著。
- 楽器の音でメトロノームの音が聞こえなくなっても大丈夫。アンサンブルの練習にも使える(かもしれない)、打楽器の練習に最適?
- 何拍目かが分かりやすい。
- アウフタクト3では変拍子、フェルマータなどにも対応。
- 指揮法の基本動作(放物運動)、分割振りや変拍子(高機能版)の指揮の参考になる。
- 夜間に、静かにリズム取りの練習ができる。
- アンサンブルの授業などで、プロジェクタで映し出してテンポ感を共有することができる。
欠点は
- パソコンの場合:置き場所に工夫が必要
- スマートフォンの場合:譜面台からの落下、バッテリー消費に注意。
というところでしょうか。
注意
- このアプリは、通常のメトロノームを完全に置き換えるものではありません。通常のメトロノームと「アウフタクト」を使い分けるのが良いでしょう。
- パソコン、スマートフォンの処理速度、他のアプリの影響などで、動作がギクシャクしたり、音のタイミングがずれることがあります。
(Auftakt5ではほぼ解決しています。2025.6)
その他
免責
本ソフトウェア(アプリ)によって使用者のコンピュータ、テンポ感、音楽性、指揮者に対する信頼感等に何らかの影響を与えたとしても、作者は一切の責任を負わないものとします。
参考文献
- 山田一雄:〝指揮の技法〟,音楽之友社(1966)
-
木村 清:種々のメトロノーム信号に合わせたタッピングに関する研究,
尚絅女学院短期大学研究報告,
Vol.第38集, pp.19-25(1991)
お願い
このメトロノームを実際の音楽教育等に使用されて何らかの効果
(逆効果)が見られた場合、論文や研究の発表をされた場合は、
作者までお知らせいただけると嬉しいです。
(プロジェクタでスクリーンに投影して多人数のアンサンブルで使う、
ゆっくりとした呼吸のリズムを統制するなど、
今までのメトロノームではできなかったことができるという報告をいくつかいただいています。)
その他
作者自身が使ってみて気づいたこと(開発当時)
作者のブログより、メトロノーム関連
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